2021年11月3日
この仕事をしていると、「勉強の仕方」という言葉をよく聞かれる。
「べんきょうのしかた って何だ」
(↑わかる人にはわかる Google pixel6CM風に)
自分でも端的に説明できないので、小出しに紹介していこうかと思う。
①日食・月食
なんじゃそら?
今しがたですが「日食」という言葉が出てきて「なんだっけなぁ~」と。
理科の参考書(愛用の中学受験用。小学生にわかるように説明が丁寧でイラストも多い)を
広げてみると・・・
日食:太陽と地球の間に月が入り、この3つが一直線に並ぶと月のかげが地球に届く。このとき、このかげの中から太陽を見ると太陽の一部が欠けて見えたり、太陽が全く見えなくなったりする。この現象を日食という。
う、うん。
颯爽と言葉が頭を突き抜けていきます。まったく留まりません。
そもそも「食」って何なんw
こんな時は英訳を調べます。
日食:solar eclipse 月が太陽の光を遮ること
ふむ、短くわかりやすい。
しかし何故、「日」食なの? 月が・・っていうのに。
で、eclipseを調べる。
eclipse
名詞 ①【天文】(太陽・月の)食 ②(栄誉・名声など)薄らぎ、失墜
動詞 ①(天体が 他の天体を)食する、覆い隠す〔受け身で用いられる〕
②(幸福などに)暗い影を落とす、光を奪う〔受け身で用いられる〕
はいはい、だんだんイメージが湧いてきました。
まず熟語の成り立ちとして、「AがBする」主語・述語パターンはよくあります。
例:国営(国が営む)骨折(骨が折れる)地震(地が震える)
そのノリで「日食=太陽が食べる」と解釈するとさっぱりわからなかったのですが、
eclipseという言葉の持つ意味と通常受け身で用いられるという点から
「日食:太陽から指す光が月によって遮られちゃった状態」と
自分なりに解釈しました。
だから「今日は日食です。」とニュースが流れた日にゃ
「日食グラス」なる厚紙に黒いセロファンをはっつけたその日限りの特殊メガネを片手に
誰もがただ太陽の変わりゆくさまを眺めていたんだよなぁ~と
小さい頃の記憶がよみがえりました。
日常の太陽と地球の関係に、たまたま月が通りがかり影を落とすのです。
じゃあ月食は?月の光が覆い隠されちゃった状態・・・何に?
太陽が月を照らすから、隠しているのは地球に他なりません。
要は地球の真裏に月がある状態だから、満月の日。
それじゃあいちいち話題にならないわけか・・。
と、説明がえらく長くなってしまったのですが、
「1つのキーワードを深堀していくうちに知識が多岐にわたり、
興味とともに頭にインプットされていく」
こういう勉強の仕方もあるよ、ということです。
できたらこうしたことは小さいうちから日常生活の中で積み上げてもらいたい。
それが勉強や知識だとわからない頃から、じわりじわりと。
勉強の種はそこらへんにいっぱい転がっているものです。